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官能の帝國
風俗・美術評論家、若山健蔵の官能ブログ。 ヰタ・セクスアリスを語る。
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クロッシング
 
 珍しく一般のサラリーマン並に早朝に目覚めた私は、

以前から気になっていた韓国映画、『クロッシング』を観る為に

アメリカ村のビッグステップ内にある映画館に赴いた。

 各メディアでその伝聞に触れる度、ぜひ観てみたいという想いが募っていたのだった。


 平日の昼間というのに結構な入り、この映画の評判の高さを感じた。

 内容は現代北朝鮮に暮らす家族の物語。

重い内容であるにも拘らず、オーソドックスな語り口のやさしい作品。

少し言葉が分かる私は、字幕のある事すら忘れてしまっていた。

 国境、体制、家族、イデオロギー、貧困、格差、人の運命、サッカーというスポーツ、、

様々なことが胸を過ぎっていく。

仕舞いには、私がもっと体制打倒の為に働かなければ、、

人々の苦悩を大量生産し続ける、あの為政者を一刻も早く除かなければ、、

などと思い詰めていた。

 北朝鮮国内の現状を、ニュースや新聞記事では知り得ても、

私は其処で暮らす人々の心情に、いかに近づいていなかったかを感じざるを得なかった。

 若い頃から映画に感じていた力強さを、この映画は再認識させてくれた。

 
エンディングロールには、ハングルもキリル文字も、英語も並んでいる。

 
 そう、映画に国境は越ない。

 
 私は持てる力をもって、この映画を啓蒙して行こうと心に誓ったのであった。


 映画『クロッシング』オフィシャルサイト http://www.crossing-movie.jp/


シネマート心斎橋http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/index.html
※シネマート心斎橋では、6月25日まで上映だそうです。
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 日本カルト映画の巨匠と呼ばれる、石井輝男監督の遺作となったこの作品。
 
 江戸川乱歩原作の、名探偵、明智小五郎モノである。

数々の残酷とエロ描写が、映画全体を覆っている。

 私はDVDで見たのだが、その作風にハマってしまった。

 何よりも、映画表現の自由さを感じたのである。

 得てして、インモラルなつくりの作品は、やれ犯罪を助長する、風俗を乱す、、などと槍玉に上げられるものである。

 かつて石井監督も、そのような非難に曝されたことがあった。

 しかし石井監督は、あくまで創作活動の自由性を主張、私も全く同意見である。

 今でも、よく犯罪者が『マリリン・マンソン』を聴いていた、エロ雑誌やDVD、ビデオを所有していた、、、などと、ワイドショーなどで語られる。

 しかし犯罪者は、どんなものからでも影響されるもので、結局個人の資質の問題に還元されるのである。

 何より映画は夢と同様、魂の解放区なのだ、と私は考えている。

 どんなに否定しようと、人間の本質には『エロと暴力』は深く関わっている。

 それを上手く制御するのが、人の最も重要な部分であり、

ただ黙殺してフタをするだけでは、決して解決しないものであることは、これまでの歴史をみても明らかだ。

 なおDVDには、撮影現場のドキュメントも挿入されていて、

若いスタッフたちと、愉しげに制作する石井監督の姿が感動的だ。




 
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官能序文、はじめに。『愛のコリーダ』
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 このブログのタイトルは、上記画像、大島渚監督の1976年作品『愛のコリーダ』のフランス語タイトル、『L'Empire des sens(官能の帝国)』から、採ったものである。

 大島監督が、この映画を撮影した70年代半ば、日本国内での映画における性表現は、世界の先進国中でも最も厳しく制限されていた。
 フランス、アメリカなどの各国が、性器・性行為全般を映写することを、解禁していったのに対し(いわゆるポルノ解禁)、日本では陰毛すら映せない状況にあった。
 当時の作品などで、ヒトの「陰部」に編集が入ったもの(ゆわゆる「ボカシ」)が見受けられるのはその為である。
(政府の政治的検閲を避ける為に、結果的にフィルムの現像所が行っていた。製作者側の自主的規制、という形を採っていたのである。)

 これらの映像を、陰毛(いわゆる「ヘア・ヌード」)が解禁された現在に観ると、実に滑稽な印象を受けるが、当時大手映画会社は、粛々とそういった状況を受け容れていたのである。

 しかし表現者たる大島監督は、その状況の「不自然さ」に、いち早く抵抗を示した。

 国内で映画を撮影し、未現像のままフランスへ輸出して現像、現地で編集して公開するという、まさに離れ業をやって見せたのである。

 日本のメジャー映像作家が監督した、この「ハード・コア・ポルノ」(実際に撮影時に、男優と女優が性交を行った作品)は、カンヌ映画祭の「監督週間」で上映され大評判を呼び、世界各国で大ヒットした。(フランスでは、その後数年に亘ってロングランを記録したそうである。)
 翌年に、カンヌ映画祭で「監督賞」を受賞し、世界的成功を収めた大島監督のこの作品であったが、日本公開時は大幅に検閲を受け、脚本とスチール写真を収めた同名の著作が、「猥褻物陳列罪(わいせつぶつちんれつざい、通称ワイチン罪)」に問われて起訴された。

 裁判で大島監督は、「ワイセツであることは、いけないことなのか」と反論し、結果「無罪」となった。(あたりまえである)

 だが、未だに日本国内に於いては、(これだけポルノが氾濫していても)この作品の完全版は、観ることが出来ない状況である。

 日本の政治的状況(広義の意味での)は、今もたいして変わっていない。






 

テーマ:官能の映画 - ジャンル:映画



プロフィール

若山健蔵

Author:若山健蔵
大阪市在住。
オフィス・ブルースタイム所属。
美術評論家。
趣味は、アロマ・テラピー。



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